カテゴリー「お金のきもち」の記事

2019年4月23日 (火)

貸与型奨学金は、未来のあなたの「借金」

センター長の有田です。

 

今春も、ゆきちと一緒に、高校、専門学校、大学で「奨学金との付き合い方」をテーマに講演させていただきました。毎回、難しいこ、できる限り「易しく」「わかりやすく」伝えてあげたい思いで、学生の前に立っています。

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先日、日本学生支援機構の「平成29年度奨学金返還者に関する属性調査結果」が発表されていました。その中に、奨学金の返還義務を知った時期についての項目がありました。

調査によると、「(奨学金の)申し込み手続きを行う前に知った」と回答した人は、滞りなく返済を続けている人で89.0%に対して、返済を滞っている人は50.9%と、無延滞者と延滞者で大きな差が出ていました。さらに、延滞者に、返済義務を知った時期を聞いたところ、貸与中(大学在学中)や貸与終了後(卒業時)に返済義務があることを知った人が29.2%もいたという衝撃の結果となっていました。

大学に入った後で、あるいは卒業する段階になって、これまで受けてきた奨学金は、実は、返さなければいけないお金=借金だと知るって、衝撃ですよね.

当研究所でも、講演後にアンケートを実施しています。

アンケートの中に、「貸与型奨学金は、返済義務があることを知っていましたか?」という項目を設けていますが、「知らなかった」と回答する人が少なからずいます。更には、毎月の貸与額も「知らない」と答える人が多いのも事実です。

知らなかったでは済まされない、奨学金という未来のあなたが背負う借金。

奨学金を申し込む時、親任せにせず、少しでも早い段階から返還に備えて欲しいと願っています。

 

 

2019年4月16日 (火)

奨学金破産の事例 奨学金の返還は放置しないで!

センター長の有田です。

以前のブログに、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金返還ができなくなったときの「救済制度」について書きました。

もしもの時、救済制度を使うために!!
大切なことは、滞納してしまう前に、JASSOに連絡することです。

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以前、こんな相談がありました。
Aさんは、大学卒業時に奨学金だけで500万円の債務を抱えていました。
卒業後の秋からは、奨学金の返還分として、毎月2万5千円を返していかなければ
ならないこともわかっていたと話します。
ところが、社会人になりひとり暮らしを始めたAさんは、何かと身の回りのものが必要になり、働きだしたばかりでお給料が少なかったことから、クレジットカードで買い物を続けてしまいました。カードは現金の減りが見えにくい分、知らず知らずのうちに使いすぎてしまいがちなので、使い方には注意が必要です。

奨学金の返済が始まる頃には、家賃の支払いとクレジットカードの返済で給料が消えてしまい、奨学金の返済に窮したAさんは、新たにクレジットカードを作っては、生活費と債務返済を補う自転車操業を繰り返しました。
相談にみえられたときには、Aさんの債務はすでに700万円を超えて、返済も数ヶ月間滞納し、自力での返済は困難だったため、自己破産の申し立てをすることになりました。
Aさんは、どうすればよかったのでしょうか?
いろんな意見があると思いますが、Aさんに必要だったのは、窮した時、「その場しのぎ」や「先送り」ではなく、「相談(連絡)する勇気」だったと思います。
窮地に陥ったときこそ1人で悩ないで、そのために私たちもいます。

家計のSOSは早い方がいいbyゆきち

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2019年3月27日 (水)

高校生への「奨学金セミナー」

センター長の有田です。
東京は、先週、桜の開花宣言がでました。桜を見るついでに、是非、その先にある“空”も仰ぎましょう!!
今日もとてもきれいな青空が広がっています。


先日、多摩地区にある、都立高校の2年生に「今、あなたに伝えたい『奨学金』と『家計管理』」をテーマに講演しました。
若者にとって、午後の眠たくなる時間。それでも真剣に耳を傾むけて、学ぼう、知ろうとする姿勢が強く伝わってきました。


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講演の途中で行った、確認テストの風景です。


この高校の生徒さん、とても優秀でした。
これから進学する大学に4年間通うためにかかるお金のこともよく理解していましたし、奨学金についても何度も頷きながら聞いている姿に、私も、「(難しいことを)わかりやすく」を心がけ、ひとつひとつ伝えさせていただきました。


少し気が早い!?けれど、来年の桜が咲く頃には、大学生になる彼らが、「お金に振り回されることなく、自身の人生をしっかり歩いてほしい」と願いながら、帰路につきました。


 


 


 

2019年3月14日 (木)

奨学金の返済に困ったら

221日のブログ「奨学金と家計管理と・・・気がつけば春」の中で、奨学金を利用している皆さんへ3つのメッセージを書きました。

その中の1つ、奨学金の貸与額と月々の返還額を“知る”ことの大切さについて、「奨学金!知ると知らないでは大違い」(31日)の記事に追記しました。

今日は、2つめのメッセージについて、詳しく書いていきたいと思います。

 

 

■(奨学金が)返せなくなったとき、どうすればよいのか確認しておきましょう。

                             

奨学金が返還できない場合、いくつかの「救済制度」があります。

でも、この救済制度、すでに延滞している人は「延滞分を納めてからでないと使えません」。

つまり、返済日を過ぎる前に、ストップをかけてもらうことが大切なのです。

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どうしよう・・・。困った・・・と、思い悩んでいても、時間は確実に過ぎていき、返済日も必ず来ます。

怒られるかなぁ・・・。恥ずかしいなぁ・・・と、一人で悩んでいても問題は解決しません。

まずは、JASSOに連絡です。

深呼吸して、勇気を振り絞って、明日のあなたのために行動しましょう。

 

奨学金を返済できないと気づいた日が、

あなたにとって大事な「分岐点」となることを覚えておきましょう。

 

 

次に、具体的な「救済制度」について。

毎月、滞ることなく返済できていたのに、ある日、失業や病気、あるいは、災害などで返還が困難になることは誰にでも予想されます。そんな人に使える制度です。

 

1.減額返還制度

月々の返還金額を2分の1、あるいは、3分の1に減らして返済していくことができます。長期にわたる場合は、1年ごとの申請が必要ですが、最長で15年間制度を利用することができます。

 

2.返還期限猶予制度

月々の返還を先に延ばすことができます。こちらも長期にわたる場合は1年ごとの申請が必要ですが、最長で10年間利用することができます。

 

                             どちらも、JASSOの審査がありますが、初めから、無理と諦めず、放置せず、大切なのは「連絡」です。

 

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2019年3月 6日 (水)

新生活!お部屋選びは慎重に

センター長の有田です。

                             春から新生活をスタートされる方も多いかと思います。

「自分だけのお城選び」はワクワクしますよね。

でも、契約した直後にトラブルが起きてしまったら、また引っ越すのは金銭的にも大きな痛手になります。

そうならないために、契約前こそ慎重に。

今日は、私の失敗談も含めて「気を付けて欲しい」注意点を書いていきたいと思います。Photo

■家賃は支出の中でも大きなウェイトを占めます。

毎月かかる支出ですから、最初は収入の2.5割以内に抑えましょう。

 

■気に入った物件は、不動産業者からもせかされてすぐにでも契約したい気持ちになります。でも、街は、昼と夜でまったく違う雰囲気になることがあります。自分の部屋だけでなく二度三度と、違う時間帯の街とアパートの確認をしましょう。

 

■鍵の交換は管理会社任せにしないで、立ち合いのもと交換しましょう。

実はこれ!私の失敗談なんです。

契約の時に管理会社の方に「鍵の交換はいつですか?」と尋ねたところ、「もう終わりましたよ」と爽やかな営業スマイル。

ところが、入居してしばらくすると、部屋のあちこちに小さな違和感が。

初めのうちは私の勘違い?程度に思っていたのですが、どんどんエスカレート。まるでホラー映画のよう。この部屋には、まちがいなく私以外の誰かがいる!!

違和感が確信に変わり、すぐに交番に届けて鍵を交換しました。もちろん!その後、怪奇現象は起こっていません(お巡りさん曰く、この手の話はよくあるそうです)。

 

その他、後々のトラブル回避のために、早めに部屋の隅々を見て、傷などは写メに残しておきましょう。

 

さいごに・・・

■寂しい時は気分転換。

どんなに楽ちんな1人暮らしでも、ふと「寂しくなる時」は誰にでもあります。そんな時は窓を開けて外の風を入れるだけでも呼吸がしやすくなります。

もちろん、音楽を聴く。本を読む。映画を見る。掃除をする。散歩に行く。それでもだめなら、この際寝てしまう!も、もちろん“あり”だと思います。

 

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2019年3月 1日 (金)

奨学金!知ると知らないでは大違い

センター長の有田です。

前回のブログ「奨学金と家計管理と・・・気がつけば春」で、奨学金を利用している皆さんへのメッセージを3つ書きました。

今回は、その中の1つ「奨学金(借金)の額と返済」について、もう少し詳しく書いていきたいと思います。 

 

 

(前回のブログから)

■大学(専門学校)卒業時、自分の借りている奨学金は、総額いくらになり、毎月いくら返していくことになるのかを確認しましょう。

 

 

なぜ、それが大切なの?

⇒大学は卒業したものの、いったい自分に「いくらの借金があり」「毎月いくら払っていかなければならないのか」。そもそも、その支払いは「いつから始まり、毎月何日払いなのか」がわからないと1回目の返還からつまずいてしまいます。

    

実際、日本学生支援機構(JASSO)の「平成28年度奨学金の返還者に関する属性調査」によると、奨学金の返還義務を知った時期について、滞りなく返還できている人9割近い人が、奨学金の申込手続き前に知っていたと回答したのに対して、何らかの理由で延滞してしまった人は、約半数程に留まっていました(つまり、延滞者の半数は、奨学金申し込み時点では返還義務を知らなかったということになります)。Image4_2





そこで、学生時代からできること!

⇒ 日本学生支援機構(JASSO)から奨学金貸与を受けている場合、毎年12月~2月頃に「貸与額通知書」が届きます。

この通知書には、

1.これまでの貸与額

2.貸与の始期と終了までの期間(予定)

3.あなたが毎月貸与を受けている額

4.貸与始期から終了までの貸与額(予定)が書かれています。

 

あなたの現状を「知る」と同時に、未来のあなたの負担を、未来のあなたにまかせっきりにしないで、今後も現在のままの貸与額で良いか(必要か)など、ひとつひとつ確認し、考える機会にしましょう。

 

どんなことも、めんどくさがらず、先送りせず、ひとつひとつ丁寧に取り組むことが大切ですね。

2019年2月21日 (木)

奨学金と家計管理と・・・気がつけば春

センター長の有田です。

前にブログを書いたのはいつ?と思い、ブログをさかのぼってみると、なんと811日でした。

しばらく投稿しないうちに季節は夏から秋に変わり、寒い冬も峠を越え、春の陽射しを感じる頃になっていました。驚きです。

つくづく・・・どんなに忙しくても、季節の移り変わりを感じる「ゆとり」は持っていたいものです。

 

 

この半年、何をしていたのかと言うと、大学や専門学校、高校に「奨学金と家計管理」をテーマに講演にまわっていました。

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最近の奨学金の仕組みはとにかく複雑です。制度も毎年のように変わる(加わる)ので建て増しが増えて調べるたびに新しい発見があります。これを学生に理解してもらうのは本当に難しいと日々頭をめぐらしていました。

 

実際、学生に触れて感じたことは、貸与型の奨学金は「自分の借金になる」という認識は定着しつつあるものの、学生の間は貸与を受け続けるだけで、自分の財布からお金が減るわけではないので、「毎月、自分の借金が増えている」という実感は、まだまだ薄いように感じます。

 

 

奨学金を利用している皆さんへ

■大学(専門学校)卒業時、自分の借りている奨学金は、総額いくらになり、毎月いくら返していくことになるのかを確認しましょう。 

 ■返還に備えて、自分の家計と向き合う習慣をつけましょう。

■もしも返せなくなったとき、どうすればよいのか確認しておきましょう。

 

未来のあなたが、奨学金返還に振り回されないためにも、奨学金のしおり、返還のてびきをそのままにしないで、しっかり読んで調べてみてくださいね。

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2018年7月24日 (火)

高校生の「お金の教室」

センター長の有田です。

先週土曜日、高校生と一緒にお金の学びをしました。

もちろん、今回もゆきちと一緒です。

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テーマは、「お金の教室」~お金との上手な付き合い方~。

私たちは、みんな消費者です。毎日「お金」を使って生きています。その場でお金を支払っていなくても、歯磨きをすれば“水道代”、スマホを使えば“通信費”、エアコンを付ければ“電気代”を使っているのです。

前半は、お金を「得る方法」~「使い方」と「付き合い方」に焦点をあてて学び、後半は2グループに分かれて、「大学進学に必要なお金」と「ひとり暮らしに必要な初期費用」を調べました。

高校生だけでは難しいので、人生の先輩方(大人)にも入ってもらい、一緒に考えました。 ひとり暮らしのチームでは、(想定した)給料から、光熱費、通信費などを差し引き、事前に用意したアパートのチラシの中から、入れそうな部屋を探して、その初期費用を調べていきました。

大学進学チームは、国立大学、私立大学の初年度納付金だけでなく、地方の大学を受験 した場合の交通費なども忘れず調べていました(素晴らしい)。


近い将来、必要になるお金です。 その時、慌てないためにも「計画」と「備え」を身に付けて欲しいです♪

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2018年7月 6日 (金)

部屋の掃除と家計のふか~い関係

センター長の有田です。

お金の悩みを抱えた方からの相談を受けていると、「部屋の掃除ができない」と嘆く声をよく耳にします。

相談者にとっては、借金と同じくらい大きなストレスになっているようです。

先日の相談者も、毎日仕事に追われて、家のことは見ないで過ごしてきた結果、クローゼットから洋服がはみ出し、机の上にも地層のように重なり、床は生活用品やごみで溢れているというのです。

借金の返済で家計が苦しいはずなのに、使えなくなっているスペース(床)に、毎月の家賃を支払い、これからも支払い続けるのは、何とももったいない気がします。


情報サイト運営のオールアバウトと野村証券が共同で行った、未婚女性の日々の行動調査によると、貯蓄額が200万円以上の「堅実女子」は、貯金額が0円もしくは10万円未満の「ゼロ女子」より、部屋が整理整頓されており、ATMの利用や衝動買いの頻度が少ないとありました。

調査結果を読み終えて、家計管理ができている「堅実女子」は、自分基準や価値観をしっかりと持っており、働いて得たお金と自分の時間を大切に、そして丁寧に生きているように思いました。

部屋の「整理整頓」と「お金」は、直接的な関連がないように見えますが、実は、深い関わりがあるのです。

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2018年5月30日 (水)

お金を丁寧に扱う

センター長の有田です。

私は長年、借金やお金の問題を抱えた女性の相談に携わってまいりました。
そんな女性たちが二度とお金に振り回されることがないように、2006年1月より月に1度の「お金の勉強会」を続けています。

参加費は1回500円。ワンコインで共に学び、共に成長する勉強会です。
勉強会の終わりに、参加者は500円を支払いますが、参加費の500円を毎回手作りの“ミニ袋”に入れて持参される方がいます。
Image1        この中に500円が入っていました。↑


どちらも500円は500円! お金の「価値」は一緒です。
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でも・・・ もらうと嬉しいのは、やっぱり、
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彼女の気持ちが嬉しいし、お金を丁寧に扱っている姿勢が素敵だなぁと感じています。
ちょっとした心配りが、まわりを、そして自分を幸せにする「お金の扱い方」。


見習いたいものです。